はっきりした心臓の鼓動（効果音作り方ミニ解説）Heart Beat 2 Recording Sound Effect

特殊な録音がゆえの苦労…

こちらがDIY聴診器レコーダーで録音した心音です。
下の炎の様なスペクトルが心音の成分。
見ての通りほとんどが500Hz以下の低音です。
そこで、EQ…をかけてしまうと、やはりというか
心音までこもった音になりがちです。

そこでこのRXというソフトの真骨頂、
Denoiseプラグインでまずはノイズ成分をLearn。
後、それを主に高域に対して適用。
（青い線がリダクションの適用の強さ）
これによって低音のドッコンドッコンはしっかり残しつつ、
高域のノイズのみスムーズにカットできます。

最後にこのうっすらとした線。
これはマイクが動いたり指のちょっとした押し具合で
入ってしまったノイズです。
なんでこれが入らない様に録音する事が
出来なかったというとですね。

心音の録音という事でなるべく動かない様にしたいわけですが、
あまり落ち着き過ぎるとどんどん心拍数が下がっていって
間が大きすぎる様に感じたんですね。
そこで、ある程度ちゃんと呼吸していわゆる
通常の状態にしようと意識するとどうしても
わずかに動くので、ノイズになってしまうと。
そういう事情です。

このノイズですが、こんどは右側にある
Spectral Repairというのを使います。
これは、選択した部分の音を痩せさせるものらしいです。
なので、加減を間違えるとそこだけ何も無くなり
かえって違和感が出てしまったりします。
この辺りはトライ＆エラーです。

にしても、おもちゃの様な聴診器で
これだけしっかりと心音が録音できる様になるとは
驚きです。みんな作ろう、聴診器マイク。

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