KiCad覚えよう とりあえずチュートリアルをしてみる

去年Arduino用MIDIシールドなどを作ったけど、
この手のインターフェースものって何枚も作ろうとすると
結構面倒な上にユニバーサル基板だと配線ミスしやすかったりで、
「ああ、プリント基板が作れたらなぁ…でも
プリント基板って一回作るのに10万とかするんでしょ…?」
と思ったら最近は中国の価格破壊により
数千円から作れるとか。それならDIYユースでも
十分手が出せるな。やってみたいな。

と思って有名なEAGLEにチャレンジしてみるも、
なんかよくわからず挫折。
Design Sparkにチャレンジしてみると、
だいたい同じ流れで挫折。

そんなおり、こんな本があることをひょんなことから知った。

「一人で始めるプリント基板作り[完全フリーKiCad付き] 」
「一人」で始める上に「完全フリー」である。
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これだ!というわけで本を取り寄せ。
KiCadにチャレンジしてみることにした。

ちなみに現時点の電子工作的な知識は
・回路図はだいたい読める。完璧には読めない
・自分で一から回路を考えることはあんまりできない
・この間3.3Vの液晶モジュールのライトに
5Vを間違えてつないで死亡させた

という感じ。

まずはチュートリアルっぽいサンプルを
本に書いてある通りに真似して作ってみる。

 
そして5日後
 
 
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だいたい毎朝30分〜1時間位ずつ
作業してようやく回路図が完成である。
回路図の記号は最初から全部KiCadに入っているわけではないが、
付属のCDに入っているので初心者がまずわからなくなる
「ない記号はどうすりゃいいのよ」問題が起きないのがありがたい。

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回路図から基板に移る時に
Mini USB端子を普通のUSB端子にしてしまい
「?????」となったりしたが、後から違うものに変更できて
一安心したり。

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そんな経緯でひとまず基板上にすべての部品が置き終わった。

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やったことない配線作業に

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果てしなく四苦八苦しながら配線し続ける。
そんな流れをツイッターに上げていたところ、
KiCadのキーワードを拾ってみてくれたkicad.jpの中の人が
みかねて「それなんかちがくね?」的なアドバイスを
くださった。

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というわけでフットプリントを変更。

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ひたすら配線配線。
あと29本。

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全配線、そしてGNDベタまで完了。

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GNDを安定?させるビアとやらを適当に打って基板できあがり。
完成まであともうすこしだ!
発注に使うデータの書き出しをする。

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するとなぜか穴あけ用のドリルデータが一家離散。
あーでもないこーでもないの結果、ドリルデータ書き出し時の
0の扱いがどうのという設定を変えたらうまくいった。

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というわけで発注用のデータも無事完成。
実際の発注はオリジナルの基板ができたらにするとして、
ひとまずチュートリアル完了したのであった。

ほぼ毎日30分〜1時間やって
だいたい10日位でここまで。


この本、3000円くらいするのだが、
なぞるように進めていくとだんだん基板を作る流れが
理解できてとてもわかりやすかった。
ちなみにKiCadの最新版だとアイコンが変わっていたり
細かいところもチョコチョコ違うので、
この本についているバージョンをインストールして
チュートリアルが終わったらバージョンアップする
くらいの感じの方がいいかもしれない。

ツイートにKiCadというワードを入れたことにより
詳しい人たちが拾ってくれてまるでドラクエ4で
ライアンを誘導する井戸の底で聞こえる声のように
袋小路に入りそうなところをフォローしてくれたので
とてもありがたかった。
もちろんあてにしすぎは良くない。

さて、次は→自分で一から基板を作る

作成者: necobit(ねこびっと)

音楽と電子工作でMIDI寄りものづくりをするユニット。MIDI制御基板の開発・販売、製品作例として自動演奏化楽器の展示・音とメカのパフォーマンスを行なっています。

3件のコメント

KiCAD関連本まとめ(使い方・基板設計) | bokuraku.com へ返信する コメントをキャンセル

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