KiCadで初めて作るプリント基板 MIDI THRUBOX 設計

チュートリアルが終わったので、
いよいよ自分で作りたいものを設計してみよう。

近頃はMIDIもUSB-MIDI対応が殆どになってきて、
DIN5ピンのMIDIコネクターも少なくなってきたが、
ちょっとやりたいことがあるのでMIDI関係の色々を
作っていくことにする。

まずはMIDI THRUBOXというもの。
受け取ったMIDI信号を複数のMIDIコネクターへ分配する。
これによって一つのMIDIデータから複数の機器の制御が可能になる。
昔は色々なメーカーから出ていたけど今は一部の外国メーカーが
作るのみになっている。

MidiThrubox_02
まずはポチポチ回路図に部品を置いていく。
そして一つの壁、速いフォトカプラがライブラリにない
…!

MidiThrubox_03
と思ったら6N136があったのでこれを使うことにする。
配線もゴリゴリ進める。

MidiThrubox_05
しかしDIN5ピンの記号のピン配置が実際の配置とは違うのが
気になるなぁ…。

MidiThrubox_06
と思いつつ作業途中でKiCadのバージョンを上げたら
正しいピン配列になっていた。ラッキー。(でも配線やりなおし)

MidiThrubox_07
回路図ができたら基板の設計。
そして外形寸法を小さく見積もりすぎて
部品が全く納まらないという事態。

MidiThrubox_08
大きくして部品配置。
うむ、なかなか美しいんじゃないかね。

このDIN 5ピンのコネクタは
こちらのものを利用させてもらった。
後ろ側の形がちょっと違うけど
ピンの間隔はピッタリだった。

MidiThrubox_09
配線、これがチュートリアルの時と違って
参考にできるものがない…
で、時間がかかるかと思ったら
参考にするものがないとある意味自分で好き勝手に
線をひっぱればいいわけで、むしろ早く終わった。

MidiThrubox_10
GNDベタを製作。
浮き島(ベタパターンが独立してしまう)や
半島(出口が片方しかないパターン)はノイズ源になる、
と各所に書いてあったので特に疑うこともなく
そうなる部分はベタパターンをカットする。

MidiThrubox_11
そしてこれもノイズ対策らしいGNDビア打ち作業。
このビアはGNDベタ上でもGNDの配線から引っ張ってこないと
GNDビアとは扱われずにGNDベタからはくり抜かれた
独立ビアになってしまうので要注意。

MidiThrubox_12
ガーバーデータをプリントして実際の部品を置いてみる。
ターミナルブロック(左上)のサイズが違ったので修正。

MidiThrubox_13
そしていよいよプリント基板の発注の段階。
初回なので国内で仲介をしてくれるスイッチサイエンスPCBを利用。
しようとしたらドリルデータは一つしかいれられないらしく、
スルーホールとノンスルーホールのデータを
どうやって統合したらいいのだろうか。

MidiThrubox_14
と思ったら作業途中でアップデートした4.01では
ドリルファイルを1つで書き出す設定ができていた。

MidiThrubox_15
そして発注!
スイッチサイエンスPCBは発注する時にこういう
簡易プレビューを出してくれるのでちょっと安心できた。

あとは製造を待つのみ。
これを発注したのが1月の下旬で、ちょうど中国の
旧正月(みんな休む)ちょっと前になるので
ひょっとしたら大分時間がかかるかも…なんて
思いながら発注した。

次回、
「えっもうできたの!?はやくこいこいプリント基板」
お楽しみに。


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ:

コメント

“KiCadで初めて作るプリント基板 MIDI THRUBOX 設計” への2件のフィードバック

  1. […] さて、次は→自分で一から基板を作る。 […]

  2. […] KiCadで初めて作るプリント基板 MIDI THRUBOX 設計 […]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください