VTZ250メンテナンス記録 キャブレターを掃除

フューエルコック清掃に続いて、
この日のメンテの最後はキャブレタ-の中を軽く掃除。
キャブレター(キャブと略すことも多い)を簡単に説明すると、
ガソリンと空気を混ぜて、それをどれだけエンジンに
送り込むかを決める部品。
燃費、パワー、フィーリング、色々な要素の肝になる一部分。

場所は
20080813cab1.jpg

フレームの間にあるここらへん。
(画像はすべてクリックで拡大します)
エアクリーナーを外してからバンドを緩めてズボっと抜きます。
予告通り写真が異様に少なくてわかりづらい。
夏の整備は暑くていっぱいいっぱいになるのです。ひなただし。
この日は曇りだったけど。

ズボっと抜いたキャブレターをくるりと裏返すと、
ネジで止まっているので、外してみると、
中にあるガソリンがジャー。
えと、たいした量じゃないけどもったいない人は容器に
受けてタンクに入れると再利用できるよ。

んで、パカっとあけると、

20080813cab2.jpg

こんな感じでした。

ピンボケなのでもう一枚片方をアップで。

20080813cab3.jpg

この時点でちょびっと不調の原因がここだった可能性が
大きいと思った。
なんせ、ガソリンの通る穴はコンマ0いくつという精度の
パーツなので、ちょっとした汚れや錆が詰まって不調になることは
よくあるのだ。
そしてこれは明らかにちょっとした程度の汚れではない。

手前二つのマイナスが切ってあるものはメインジェット(右)、
スロージェット(パイロットジェットともいう)(左)といって、
メインジェットがアクセルを大きく開けたとき、
スロージェットがアクセル全閉から中開までの
ガソリン量を制御している。
番手はメインが#110、スローが#35だった。
(数字が大きくなるとガソリンの流れる穴も大きくなる)

この二つは外せるので、全部外してクリーナーをかけようと
したところ、スロージェットのマイナス溝をひとつぶっ潰してしまった。
真ちゅう製のパーツだから柔らかいんだよねこれ。
なめてしまったものはしょうがないので、同じパーツを
パーツ屋さんに注文しつつ、とりあえずつけたまま
クリーナーを吹いておく。

その他、外せたパーツはクリーナーを穴という穴に
吹いてきれいにして、しばらくつけこんでおく。

一服したら、今度は逆の手順ですべて元に戻して、
タンクも元に戻して整備終了。
ホースのつなぎ忘れに注意。

んで、乗ってみると、
すっげ調子いい!

アフターファイヤーは全くでなくなったし、
アクセル急開時の一瞬の息つきも無くなった。
低速トルクも明らかに太くなった。

いやー、これほど効果のあった整備は久々だ。

この状態で高速半分、下道半分で走ったところ、
209.15km÷8.94l=約23.4km/lの燃費となった。
あれ?もうちょっといいと思ったんだけどな。
整備であとやっておいたほうがよさげな部分は
エアクリーナー交換(とりあえずパーツクリーナーで
汚れだけぶっとばしておいた)
オイル、オイルフィルター交換
チェーンとスプロケット交換

てなところだろうか。
キャブを開けた瞬間に買った店では
各部オーバーホールというかまあ一通りの
整備はされてないということを確信したので、
上記の項目はやっておいたほうがいいだろうなぁ。
ていうか、納車整備の詳細聞いておけばよかった。
2万だか3万だか忘れたがそれだけとってまさか
バッテリー充電しかしなかったんじゃなかろうな。

って、こんなとこで書いてもしょうがないですな。
整備好きなので別に苦にはならないし、まあいいか。

ブレーキランプスイッチは原因を突き止めることに
成功したので次回はそのことについて。
VTZ250メンテナンス記録 ブレーキランプスイッチ リベンジ

作成者: necobit(ねこびっと)

音楽と電子工作でMIDI寄りものづくりをするユニット。MIDI制御基板の開発・販売、製品作例として自動演奏化楽器の展示・音とメカのパフォーマンスを行なっています。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください