フューエルコック清掃に続いて、
この日のメンテの最後はキャブレタ-の中を軽く掃除。
キャブレター(キャブと略すことも多い)を簡単に説明すると、
ガソリンと空気を混ぜて、それをどれだけエンジンに
送り込むかを決める部品。
燃費、パワー、フィーリング、色々な要素の肝になる一部分。
フレームの間にあるここらへん。
(画像はすべてクリックで拡大します)
エアクリーナーを外してからバンドを緩めてズボっと抜きます。
予告通り写真が異様に少なくてわかりづらい。
夏の整備は暑くていっぱいいっぱいになるのです。ひなただし。
この日は曇りだったけど。
ズボっと抜いたキャブレターをくるりと裏返すと、
ネジで止まっているので、外してみると、
中にあるガソリンがジャー。
えと、たいした量じゃないけどもったいない人は容器に
受けてタンクに入れると再利用できるよ。
んで、パカっとあけると、
こんな感じでした。
ピンボケなのでもう一枚片方をアップで。
この時点でちょびっと不調の原因がここだった可能性が
大きいと思った。
なんせ、ガソリンの通る穴はコンマ0いくつという精度の
パーツなので、ちょっとした汚れや錆が詰まって不調になることは
よくあるのだ。
そしてこれは明らかにちょっとした程度の汚れではない。
手前二つのマイナスが切ってあるものはメインジェット(右)、
スロージェット(パイロットジェットともいう)(左)といって、
メインジェットがアクセルを大きく開けたとき、
スロージェットがアクセル全閉から中開までの
ガソリン量を制御している。
番手はメインが#110、スローが#35だった。
(数字が大きくなるとガソリンの流れる穴も大きくなる)
この二つは外せるので、全部外してクリーナーをかけようと
したところ、スロージェットのマイナス溝をひとつぶっ潰してしまった。
真ちゅう製のパーツだから柔らかいんだよねこれ。
なめてしまったものはしょうがないので、同じパーツを
パーツ屋さんに注文しつつ、とりあえずつけたまま
クリーナーを吹いておく。
その他、外せたパーツはクリーナーを穴という穴に
吹いてきれいにして、しばらくつけこんでおく。
一服したら、今度は逆の手順ですべて元に戻して、
タンクも元に戻して整備終了。
ホースのつなぎ忘れに注意。
んで、乗ってみると、
すっげ調子いい!
アフターファイヤーは全くでなくなったし、
アクセル急開時の一瞬の息つきも無くなった。
低速トルクも明らかに太くなった。
いやー、これほど効果のあった整備は久々だ。
この状態で高速半分、下道半分で走ったところ、
209.15km÷8.94l=約23.4km/lの燃費となった。
あれ?もうちょっといいと思ったんだけどな。
整備であとやっておいたほうがよさげな部分は
エアクリーナー交換(とりあえずパーツクリーナーで
汚れだけぶっとばしておいた)
オイル、オイルフィルター交換
チェーンとスプロケット交換
てなところだろうか。
キャブを開けた瞬間に買った店では
各部オーバーホールというかまあ一通りの
整備はされてないということを確信したので、
上記の項目はやっておいたほうがいいだろうなぁ。
ていうか、納車整備の詳細聞いておけばよかった。
2万だか3万だか忘れたがそれだけとってまさか
バッテリー充電しかしなかったんじゃなかろうな。
って、こんなとこで書いてもしょうがないですな。
整備好きなので別に苦にはならないし、まあいいか。
ブレーキランプスイッチは原因を突き止めることに
成功したので次回はそのことについて。
VTZ250メンテナンス記録 ブレーキランプスイッチ リベンジ
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