YAMAHA CLP-s408PE 長期使用レビュー

上で猫がよく寝てます。

CLP-s408PE

さて、いつの間にこのCLP-s408PEも買って2年近く。
長く使っていると良い部分というのは当たり前に感じて、
不満点が浮き上がってくるもの。
その辺りをふまえて久々にレビューしてみよう。

買ったばかりの感想
4ヶ月使った時の感想

本物のピアノと違う

弾けば弾く程実感するのがコレ。鍵盤が軽い。
やっぱりハンマーで弦を叩くピアノではないので、タッチが違う。
クラビノーバを基準に練習していると、本物のピアノを弾いた時に
力を入れるタイミングがちょっとずれる感じで
慣れるまで芯のある音が出し辛い。
電子ピアノの鍵盤設定をヘビーにすればいいかというとそういう訳でもなく。
この設定って、押した強さに対する音量の変化の仕方の設定なので、
鍵盤の重さそのものが変わる訳じゃない。

じゃあどうしようもないのかというと、そこは弾き手次第。
本物のピアノを弾いた時の感触をよく覚えておいて、
クラビノーバを弾く時も同じように弾く事を意識すれば
ある程度対応出来る。

軽い軽いとは言っても、鍵盤は木製でウェイトも低音が重くて
高音が軽くなる所とかも再現されているし、
10年くらい前の電子ピアノと比べると格段によくなってはいる。

音が…消える…

多分バグだと思うのですが、高音部を和音で弾いた時に
押さえっぱなしにすると、「フッ」っと音が消える。
一応ヤマハにも報告だけはしておきましたが何の反応も無かったので
多分どうにもならないと思う。
USBとかMIDI経由でロムのアップデートとかしてくれるといいんだけどなー。

気になる倍音

倍音、これが無いとピアノの音にならない訳ですが、
当然電子ピアノの音というのは全て録音された音で、
同じ様に弾くと全く同じ音が出る。
気に食わない倍音の音があった場合、同じタッチで弾いた場合
その気に食わない成分が必ずでる。

「そんなん本物のピアノでも同じでしょ?」と思う方、違います。
極端な言い方をしてしまうと、本物のピアノは全く同じ音は2度と出せません。
さらに嫌な倍音があったら、調律師さんに伝えれば潰してくれます。

色々試してみた結果、CLP-s408PEの場合は
倍音や響きの設定は標準が一番自然だった。

メリット

なんで生ピアノをわざわざデメリットのある電子ピアノに
買い替えたのかというと、音量、スペース、運送費用。
これ。

音量は言わずもがな。
ピアノって思っているよりもかなり音が大きい。
necobitは賃貸マンションでそれを軽減すべく防音室を導入した。
ら、6畳間の2/3が潰れた。
そして引っ越しを検討して防音室の移設を考えた場合、
移設費用で数十万が必要。

今じゃ部屋の隅っこにちょこんとある。
奥行きが短くて省スペース、でもピアノ塗装で質感は最高。
後8cm大きくてピアノ塗装じゃなくてもいいならCLP-470が
中身は殆ど同じっぽいのでそっちを検討してもいいかも。

どっちがいい?

necobitの環境を例にとると、
電子ピアノのセレクトがベストだと今でも思う。
特に賃貸住まいの場合は例え楽器可物件だったとしても、
アップライトでも相応の覚悟が必要。

環境面がクリア出来るなら絶対に本物のピアノいい。
中古で10万のピアノで全然問題無し。
弦をハンマーで叩く音はいくら高い電子ピアノでも出せません。

楽天でも20万以下の中古アップライトピアノを検索すると結構出てくる。
安いピアノ程コンディションの差が大きいので、
出来れば実際に触らせてもらってピンと来るものに出会えるまで
探した方がいいものに出会える。
実際necobitがCLP-s408PEに買い替える前に持っていたピアノは
他で名前を聞いた事の無いオーガストフェルスターのパクリピアノ。
10万で買いましたがとてもいい音が出た。

目利きに自信が無い場合はもうちょっと出して
お店の人に任せた方がいいかも。

番外編 ハイブリッドピアノ

ハンマーつきの鍵盤で、弦を叩かずに、代わりに
電子ピアノの音を出すハイブリッドピアノというものもある。
当然ウェイトだけの普通の電子ピアノよりワンランク高い。
これのアップライトピアノを弾いてみると、タッチはいい。
んだけど、弾いた強さと出る音の関係が何かうまく噛み合ってなくて
イマイチしっくりこなかった。
もっと高いグランドピアノスタイルのやつはもの凄く良い!
という評判を聞いた事があるけど、そっちは触った事無い。

何にせよ、安い買い物ではないので
店で触って、店員さんに疑問をぶつけまくって決めた方がいいです。
necobitもRolandと最後の最後まで迷いました。
メーカーの販売員さんが常駐している店も少なくはないので
その辺は気をつけましょう。


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