バイクメンテナンス入門1『最初の工具』

necobitのバイクメンテ記事はその作業を
やった事が無い人でもなるべく分かるように
書いているつもりなので、たまにメンテナンスに関する
質問をもらうことがある。

多いのが、メンテナンスを「やった事が無い」「これからやってみたい」
「初心者なので工具をもってないんです」という人。
そんな人に役に立つかもしれないので、
バイクメンテナンスの入門に必要な工具を少しずつ紹介してみる。
ある程度内容が充実して来たらまとめる予定でGo。

まず、バイク屋で売っているウン万円のセット。
これがあると基本的なメンテナンス工具はそろう。
そろう、けど、これから初めてバイクのボルトを外そうという人が
果たしてどこまで活用出来るか分からない状態で
買うにはちょっと敷居が高い値段。

そこでまずオススメするのが、よくホームセンターに売っている

M&M 55pcs ホームセット1143285 1セット(55点組)

M&M 55pcs ホームセット1143285 1セット(55点組)
価格:2,499円(税込、送料別)

こういう工具セット。

大抵のものはボルト&ナットとネジで組み立てられているので、
まずはそれを着け外しする為のもの。

ボルト&ナット
ソケットレンチセット、メガネレンチセット、
スパナ、モンキーレンチ、(プライヤー)

ネジ
プラスドライバー #2 できれば#1も
マイナスドライバー 適当なやつ

これがあれば殆どのものは外せるはず。
ただ、やってみると奥まっていて短いドライバーでは
届かなかったり、逆に狭くて長いドライバーが入らない
パターンもでてくるので、それは必要になってから
買い足すのが吉。

ホームセンターで探して上のが全部そろっているのが無くても、
サイズの種類が多いレンチ関係のセット
(メガネレンチとスパナはコンビネーションレンチでもよい)
が2000円〜3000円位であれば、
モンキーとかドライバーは一番安いのから2番目位の
奴を選んでおけば多分大丈夫。
コンビネーションレンチというのは、
片方の頭がメガネレンチで、もう片方がスパナになっている奴。

安い工具は精度がそれなりなので、
ボルトやネジの頭をなめ安かったりするけど、
メンテしてて一番つまらないのが
工具が足りなくて作業できないこと。

そう考えると、安くてもいいから一通りそろえてから
徐々にグレードアップするのも一つの手。
necobitの工具箱には未だに10年前に初めて買った
1980円の工具セットの一部が生き残ってたりもする。

ちなみに、ソケットレンチもメガネレンチも
スパナも全てボルト&ナットを回すものなのに、
なんで3種類も必要なのかというと、出来る事が
微妙に違うからだったりする。

まず、奥まった場所、これはソケットレンチ以外は
届かない事が多い。
他に、もち手の部分がラチェットになっていて
何度も持ちかえる必要がないので作業性がよい。
工具4

ホイールとかの力のかかる場所、
これはメガネレンチじゃないとそれだけの
トルク(力)をかけてまわせなかったりする。
工具5

ワイヤーの途中にあるナット(アクセルの調整とか)
これはスパナ以外は掴む事ができない。
工具2

そして、同じサイズのボルト&ナットを
左右ではさんで回したい、しかしもっているのは
一本しか無い!そんな時は色々なサイズが掴める
モンキーレンチやプライヤーが出番になったりする。
工具1

じゃあモンキーレンチがあれば全部回せるから
他はいらないんじゃね?と思いきや、
モンキーレンチはサイズが可変の反面、
安物は特にガタツキが大きくてボルトを
なめやすいので、あくまで最後の手段。
工具3

リーズナブルにメンテナンスをスタートする話をしているけど、
精度どころか強度も不足してたりするので、
100円ショップで工具をそろえる事はオススメしない。

整備は失敗を繰り返して覚える事が多いので、
ただ「安く上げたい」だけだと逆に失敗して
違う所まで影響が出ちゃって高くついたりすることもあるけど、
バイクのどこが何をやっていて動いているのか
分かってくるとすごく面白いので、興味がある人は
まずはホームセンターに走って工具を買ってみよう。

以上、最初の工具編でした。

作成者: necobit(ねこびっと)

音楽と電子工作でMIDI寄りものづくりをするユニット。MIDI制御基板の開発・販売、製品作例として自動演奏化楽器の展示・音とメカのパフォーマンスを行なっています。

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