機材レビュー -Arturia minimoog V-

言わずと知れたアナログシンセの名機、
「minimoog」をエミュレートしたソフトシンセである。

minimoogv1.jpg

サンプル

(ベース、リードがMinimoog V)

この上にMP3プレイヤーが表示されていない場合は→コチラから再生できます。

学生時代に楽器屋でMIDIMINI(minimoogのラックマウント版)
を初めて触った時の衝撃は今でも忘れない。
単音しか出ない事がデメリットではなく、
リードシンセ、ベースシンセとしてはこれなくしては
語れない程の存在感を持つ音が確かに出ていた。

学生時代から欲しくて欲しくてたまらなかったが、
いかんせん40万円という値段に届かず※
夢見る日々が続いた。

※実際には貯金をはたいて買おうとしたのだが、
楽器屋に取り寄せを頼んで半年待っても入荷されず
あきらめたのが実話である。

そんなあこがれのシンセの音がソフトシンセで出せる!
というわけで買ったもの。

日本の代理店ページは
こちら。

実際の音としては、minimoogの音を良く再現した
ソフトシンセだと思う。
特にフィルターの聞き方は「らしい」エグさがあって、
moogっぽい音を出したい人にはオススメできる。
また、ディレイやコーラスを搭載しており、
様々な種類の音を出すのに一躍買っている。

物足りない点としてはやはり、「アナログシンセらしさ」
の部分だろうか。
ピッチの不安定さ等、アナログシンセ特有の
揺らぎ等もしっかりシミュレートされているのだが、
やはりそこはmoog。
音の存在感、太さの部分で、本物の実機には劣る印象が有る。

とはいえ、出る音はかなりmoogらしさを持つ音なので、
あの音が欲しい!が、実機は買えん!(10倍以上の値段するし)
という人は迷わず買っていいと思う。
ただし、かなりCPUパワーをくうので、早めにバウンスしてしまうか、
ソフトシンセ専用の別PCを準備するといいと思う。


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