レビューというにはあまりに古い、SC-55mk2の思い出。
今ではSC-88系の裏バンクに音色が残っている位だけど、
実はSC-88が発売されるまではこの音源がDTMのスタンダードに
近い存在だった時期もあるのだ。
リアルとはちょっと遠い音で、インサートでエフェクトをかけることも
できないので、ディストーションギターなんかは悲しいものがあったけど、
逆にそんな音源を使い倒す事で、音色のいじり方なんかをかなり
突っ込んだ所まで勉強をすることができた。
SC-55mk2を使っていた頃は、TMNやB’zのコピーを
打ち込んだりしていたんだけど、ギターが苦手な音源で
B’zとかよくやっていたもんだ。
少しでもギターの音色にインパクトを与えようと
レイヤーしてみたらすぐ発音切れするし(T T)
※28音ポリなのでレイヤーはきつい。
でもリードギターを少しでもインパクトあるようにしようと
フィルターを少しずつ動かしてウネウネさせてみたりして、
「おー、カットオフフリケンシーとレゾナンスはこう
違うのかー」と、遊んでみたり。
ちなみに55mk2のフィルターの効きは
88以降とは全然違った様な気がする。
記憶が曖昧で具体的に覚えてないけど、
なんだかそんな印象だけ覚えてる。
「うーん、なんだか切れのよい打ち込みっぽいピアノにしたいけど、
どーしたらいーんだろー?」という所から一日中あれこれやって
エンベローブでリリースをカットする方法を覚えたり。
フランジャーっぽい事をしたくてドラムにピッチベンドを
ゆっくり掛けてみたり(笑)
いじれるパラメーターが適度に少ないぶん、
一つ一つの機能について奥深くまで研究して使っていたので、
生の楽器ではない音源というものの特徴をつかむにはもってこいの
教材だった。
生楽器の代用としてだけ見てしまうと、今は専用音源の
性能がすごいことになっているので、不満点ばかりになってしまうと思うけれど、
それ自体を個性を持った一つの音源としてみることができれば
きっとどんな音源でも楽器としてみれるのではないか、
という可能性をみることができる音源だった。
SC-55MAP大活躍『いろがらす』
どれが55MAPの音かわかったあなたはマニアです。
SC-8850等、他のSC音源はこちら
コメントを残す