さて、組み立ての終わったカーボンスピーカー2を聞いてみよう。
ふむふむ。
前回のYMT-M5のユニットは、結構高音が非常にクリアに出ていて、
逆に低音は全くでないので、エレクトロニカとかダンスミュージック系は
どうにも盛り上がらなかったんだけど、今回は違う。
サイズの割に低音がしっかり出ていて、50Hz位から耳に届く音に聞こえるので、
全体的に元気があってとっても盛り上がる音。
前のユニットで目立った2kから5kHz辺りの出過ぎた感じが無くなったので、
音を大きくしても耳にツンツンこなくなってでかい音が聞きやすい。
特定の楽器が飛び出て聞こえる事も無く、まとまりが良くなった印象。
かといってごちゃっとした音というじゃなくて、
かっちりした定位感は健在。
ふむー!これはいいですぞ!
さすが定評のあるFE83En!
…で、いい所づくめ!
かというと、そんな事は無くって、
聞きはじめから、何か違和感はあったんですよ、ええ。
そしてサンボマスターの「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」を聞いた時に
それは確信に変わった。
この曲、イントロの最後にベースがDのロングトーンなんですけど、
その時にベースが「ぼわーーーーーー」ってなる。
これは…!
と思って前回もやったサイン波でテストしてみると…
125から150Hz辺りが急激に飛び出てる。
一応、ヘッドホンでも聞いてみたけど特に異常はなかったので、
これはこのユニットなのかエンクロージャーなのか分からないけど、
とにかくスピーカーの特性ということになる。
しかしあまりにも飛び出ているので曲によっては
かなり聞き辛くなってしまう。
なんからの対処法があるならこれはどうにかしたい所。
とはいっても、オーディオチューニングは素人のnecobit。
行き当たりばったりでやれる事をやってみる。
世界で一番堅いティッシュボックスがこちらになります。
いや、バスレフポートは低音を出す為のものだと聞いたので、
じゃあこれに何か詰めれば低音が削れるのかなーと。
確かに削れるんだけど、一緒にその周りの音も削れちゃって
元気が無い音に。これはダメだ。
じゃあいっその事塞いだらどうよ?
と思ってゴム板とテープで塞いでみたけど、
驚いた事にこれでも変わらず。
ええ!?どうすりゃいいの?
じゃあ中に詰めてあるポリエステルの綿を、
FRP成形用のグラスマットに変えたらどうよ?
成形前のグラスマットはガラス繊維が散らばって
チクチクするので屋外で作業。
何故か音のクッキリ感が上がったのはどういう理屈?
だがしかし、飛び出せ!低音!は変わらず。
うーん、うーん、わからんよ!
ということで、ここでようやく理屈を調べてみる。
ふむふむ、バスレフポートには、「共振周波数」というものがあって、
特定の周波数が増強される、この周波数はポートの断面積で変わる、と。
じゃあこの長さを変えれば低音の特性も変わるってことだよな。
よしじゃあやってみよう!
という所までが今回の話。
まだパイプの工作はやっていないのでした。
全体の音の出方としてはYMT-M5とは比較にならないいい音だと思うので、
ここの飛び出しさえなんとか出来ればまさにパーフェクト!
なんとか…したい…!
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