2020年10月31日 技研ベース で行われた
MIDIを使うMakerが集まって何かしてみる
実験的イベント「 #MIDI3 」に
necobit の
MIDIメカニカルシステム自動演奏 鍵盤ハーモニカを
持参して、
PJさんのテスラコイル
水田かなめさんの電子ピアノ演奏可視化装置 “Bright Note”
との共演で、その場でMIDIセッション実験をしました。
#MIDI3 ライブ配信アーカイブ動画
3時間超におよび、ユルい流れながら濃い内容となっています。
技研ベースYouTubeチャンネルにて、アーカイブ公開中。
セッション演奏部分の抜粋動画
始まりはPJさんからのこんな申し出だった。
PJ「今月末にテスラの撮影があって、
30日か31日あたりに帰るんですけど、
テスラ積んでるとおもうので
良かったら帰りに寄るんで実験してみます?」
えっテスラコイルを鳴らしていいのか!
っと二つ返事で了承。
問題はどこでどうやるかだ。
帰りに necobit 宅に寄ってもらえば
こちらの準備は特にないのでかなり楽。
ただし
せっかくのテスラコイルを独り占めはなんかもったいない。
とかなんとか考えているうちに、
PJさんは
“Bright Note” の水田かなめさん
にも声をかけており、
3人でのセッションとなる。
これはイベント立てるべきだろ。
と思い、
いつもお世話になっている
浅草橋技研BASEのマスターに相談して
イベントをさせてもらうことになった。
出演者が決まる
PJ:テスラコイルの人、電圧が高い。
水田かなめ:ネオピク1320個を操って演奏を可視化する人、エモい。
necobit:自動演奏楽器の人、黄色い。
どの楽器で何をやるのか
会場の技研ベースまでは
電車で移動するので
necobit が持っていける楽器は
必然的にコンテナで運べる
MIDI自動演奏 鍵盤ハーモニカだけになる。
PJさんがエレクトーンのSTAGEA D-DECKの
上(手鍵盤部分)だけを持ってきてくれるらしい。
となると、
テスラコイル:ベースとリード
鍵盤ハーモニカ:リードサブ系
演奏可視化デバイス:光る
STAGEA:コード系
みたいな分け方じゃろか。
necobit自動演奏用のMIDIデータを
当日リアルタイムに編集していけばよかろうと思い、
データは特に準備していなかったんだけど…
前日に
テスラコイルの音色が
「あ!!!これUndertaleのMegalovaniaだ!」
と気がつき、
水田さんにコード系の演奏を打診、
ざざっとコード譜を書くまでやったが、
流石にリアルタイムコピーは間延びしてしまう…と思い、
夜に猛スピードで耳コピ、
なんとか形になったところで
当日を迎えたのでした。
そして当日、
電車移動だと
持っていくものをちゃんとセレクションしないといかん!
ということで出発予定から遅れること2時間。
13時前には到着の予定が
15時くらいに到着。
すでにYoutube Liveでの配信は始まっていたのでした。
とはいえ
イベント自体は実験的な内容で、
gdgdしてもご了承くださいという
非常にゆるい感じにしてあるので(言い訳とも言う)、
あせらずゆっくり音出しの準備をする。
なぜこの3人が集まったかというと
それは全員MIDIデバイスを作っているからで、
つまり、
集まってマスターになるデバイス(今回の場合はPC)から
それぞれが作ったデバイス(テスラコイル・Bright Note・自動演奏鍵盤ハーモニカなど)にデータを送れば
それだけで打ち込みセッションが実現する!!!
送信は、MIDI I/Fに任せて
あとは抜き差しすら自由なのも、
レガシーMIDIの大きなメリットなのであった…。
持ってきた機材は雑に置いたところで全員集合し、
PJさんの車からSTAGEAやらテスラコイルやらを
えっちらおっちらおろし、
周りの機材が壊れない場所に設置(大事)。
さて準備は整った。
で、まずは昨日の時点でパート割までイメージしていたMegalovaniaから、
ビビッときただけあって
音色がジャストフィットでしたねこれは。最高。
その後、リアルタイムで
Maker Faire Tokyo2020で鳴らしたデータを
その場で3台向けに編集していく…
具体的には、
まずベースとリードパートの出力先をテスラコイルに振って、
ベースパートは打ち込みのベースとレイヤーさせる。
テスラコイルの低音は断続的な音で、
低い音は出るけど太くはないので、
こうやることでどっしりとした低音が出ることが
少し経ってからわかった。
それが終わったら、
音程楽器の全パートを複製してフォルダにまとめ、
出力を “Bright Note” に割り当てる、
これで全演奏データが “Bright Note” に出力される。
鍵盤ハーモニカは
Maker Faire Tokyo 2020 のデータを
そのまま鳴らすだけなので、
Megalovaniaだけ新しくパートを割り振りつつ、
あとはそのまま。
Megalovania、 Rydeen、Tong Poo、ラジオ体操のうたーラジオ体操第1、エレクトリカルパレードテスラコイル、GET WILD、etc…
準備してたデータをたくさんテスラコイルと演奏可視化装置に置き換えて鳴らす。
リアルタイムでやるにはなかなか骨の折れる作業だったけど、
自作楽器の人、
基本自分の楽器を自分で鳴らすことがほとんどだと思うので、
セッションするのめちゃくちゃ面白かった。
自分ではこう料理していたこの音がこう鳴るのか。
みたいなのがとても新鮮で、
観客として来場された方も
「なんか自分で作って一緒に動かしたい」
という声があったりと、
別方向へも可能性を感じるイベントだった。
いろんな方向への芽が見えた感じで、
そのうちまたやります。多分、きっと。
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