猫に服を着せる。IKEAのフリースひざ掛けで猫マントを自作

そもそも、猫に服は必要なのか。

猫服を着せたら固まった、猫は服を嫌がるからやめたほうがいい…よく聞く話です。

実際、うちの猫ら たま・こげの2匹
腎不全治療のひとつとして、自宅で点滴をしているわけですが
点滴をはじめた最初の半年くらいは、猫袋という保定用の服を着せていました。

たま・こげ両方とも、
猫袋を着せられること自体かなり嫌がっていたのですが
はっきり言ってコレが無かったら治療継続できなかったかもしれない。
(詳しくはコチラ→ 暴れる猫への強制給餌のやり方

時には猫に必要な服というのもある。

さて、たま爺さんは2019年1月で14歳。
もっふもふのフッサフサだった毛も

ご覧のとおり。
特に首回りから背中にかけて
すっかり薄毛になってしまいました。

真冬の朝は、エアコン暖房+ホットカーペットにも関わらず
部屋いっぱいに太陽の陽射しが入るまでは
外の冷え込みを感じるらしく、まるでノラネコのように縮こまっています。

そこで、服を着せたほうがいいんじゃないかと…

獣医師の意見

動物病院での、腎不全定期検診の時に聞いてみました。

  • 毛づくろいが思うようにできないとかなりストレスになる
  • ストレスは腎不全の悪化の直接的な原因にもなる

とのことで、
基本的にはオススメしない。そうです。

  • 嫌がったり、毛づくろいし始めたら即脱がせる
  • 留守番など、様子を見てられない時は着せない

というお約束で、ひとまず試してみることにしました。

(ついでに、完全室内飼いの猫でも外の気温に合った反応をすることはよくあるそうです。)

かぶせるだけなら嫌がられないかも?マント型

猫袋を着せていた時、
もっとも嫌がるポイントは両足を袋の中にしまいこまれる時でした。

拘束される!と感じるのが一番イヤなのでしょう。じつに猫らしいですね。

見た目の可愛さではちゃんちゃんこ型とかいいんですけど…
うちの猫らにはストレスになりそうなので、その路線はやめて…。

足を触らず・体を抑えなくても、着せられるもの。
うしろからササッ!と巻くだけでOKなもの。

猫マント。猫ケープ。猫肩掛け。猫ポンチョ。そんなあたり。

型紙はエリザベスカラー

慢性腎不全をのらりくらりとやってきたところで
突然の予期せぬ結石詰まりによる急性腎不全、もたないかもとまで言われた
初入院時にお世話になりましたエリザベスカラー。

エリザベスカラーをさかさまに装着すると…

マントになるんだなこれが。

というわけでエリザベスカラーを平らにして、
紙に輪郭線を取り、縫い代1cmを加えて型紙にします。

素材はIKEA(イケア)の激安フリースひざ掛け

この前に作ったルームソックスにも使用した…
→ VITMOSSA ヴィートモッサ ひざ掛け, グレー(120cm*160cm ¥399)

このサイズで399円!
作ったルームソックスは履いて洗濯してを繰り返していますが、
意外にあっという間の毛玉だらけにもならずコレは使える子。

で、今回はじめて気がついたのが
このフリースもちゃんと表裏がある!

よーくご覧ください。画像はクリックすると大きなサイズで見られます。

ニット生地の編み目がうっすら見えている側と、
ふわふわ毛にしっかり覆われている側の、裏表。

あんまり違いもわかりにくいし、家で使うだけだからまーいっか♪
…ってやってると
こういうちょっとした布目の流れとか、柄の合わせ目とか、
出来上がるとやっぱりなんとなく気になってくる。

裁縫は縫う技術はもちろんですが、
縫う前の段階をいかにきちんとやってるか!で
仕上がりの差が大きく出る(しかも誤魔化せない)…と毎度痛感しながら

今回は2枚合わせで作りますので、同じものを2枚カット。

縫って、返して、紐通し

では、ニット用の針と糸を使って縫いましょう。

それと
ニット生地(Tシャツとかフリースとかジャージとか)を縫うには
押さえ圧が調整できるミシンであれば、
なにこれ伸びる!!なにこれ滑る!!なにこれ進まない!!
なんてこともなくスーイスイと縫えます。

ミシン買う時は
「いや〜服までは作らないし…そんな高機能なくても…」
とか言ってた記憶がありますが
小物系をニット生地で作るというのもよくある話だし
買った服のほつれ・裾上げも、ササっと出来ますし
押さえ圧調整はあるといいぞ。

では進めましょう。

マントの襟(ないけど)側の1.5cmだけ
まずジグザグミシンをかけておきます。

このジグザグ部分が、紐を通す出入り口になります。
(とても手抜きな作り方)

2枚を中表に重ねて縫い合わせます。

縫い代1cm、
外周はジグザグ部分を縫わずぐるりと。
内周はジグザグ部分も縫います。返し口にする部分だけ縫わずにあけておく。

縫い終わったところがコチラ

まずこれを裏表ひっくり返してから…

外周ぐるり縫い目と、ジグザグ縫い目の
切り替わるところを内周ぐるっと縫いますと…

はい、紐が通せるトンネルができました。

このやり方は強度的にも仕上がり的にも良くない方法ですが…

今回は、猫服の試作というより
猫にマントを着せても嫌がられないかを試す

…という段階なので、
型紙一枚で済む方法にしました。

そしてちょうどいい紐がなかったので
とっさに毛糸で鎖編みしたものを通します。

ついでに蛇足な話をしますと、この白い毛糸。
大手100円ショップのアクリル毛糸なのですが、編む以前にさわってるだけでどんどん糸のヨリが解けていくシロモノでして。
百均の毛糸が全部そういうものとは言わないけれども、作って終わりじゃなくて使うものとか身に付けるものとか着るものとかを編むんだったら、材料費はケチケチしすぎずいい毛糸を使った方がいいなと思いました。
まぁ何も高級な価格帯を買うべき!という話ではなく
良いメーカーさんの安価なラインナップというのもありますし。シーズンオフのセール時に買っておくという手もありますし。

というわけで、猫マントのできあがり♪

実際にマントを猫に着せてみましょう

猫のうしろからそっと、素早く
さっとマントをかけてささっと結ぶ!!

い、いかがですかね……?

あったけぇ。

嫌がらなかったーー!!! 使用感と気づいたこと

驚いたことに、そんなに急がなくても
紐を結び終わるまでおとなしく止まっている。

これを着けられると暖かくなるだけで
拘束されたり、点滴されたりはしないと認識されたようです。
ヨカッタ。


で、獣医のおっしゃるとおり。
毛づくろいの邪魔!!ウキィーー!
ってなりました。付けっぱなし厳禁。

次、深く考えず紐結び留めにした事のデメリット。
猫にとって紐はオモチャである!
結んでる間に隙をついて噛み付いてきたり、同居猫のこげ・ぽちにも狙われる…
噛みちぎって誤飲は危険、改良点。

そして形についても、
前が長くて足元が見辛い!
歩きにくくはなさそう(走るのも問題ない)ですが
高いところから飛び降りる時、距離が測りにくそうな仕草を目撃!
顎の下から肩までの前に垂れる部分はスッキリ短く要改良。

最後にもうひとつ
着て動いてるうちにくるっと回ってよだれかけ状態!
紐結びだからどうしてもフィット感少ないよね…
きちんと首回りの部分を作って、マジックテープ留めかなんかに改良しよう。

ともかく気に入っているご様子なのでよかった。

ほんと、寒さが身にしみる…って顔してるんですよ。
猫背をさらにキューっと縮めちゃって。

てなわけで、後日、改良編へつづく…

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