試聴機の前で挙動不審になるnecobit。
今の仕事用ヘッドホンはオーディオテクニカのATH-AD1000x。
音の解像度はよく、リバーブの余韻なんかは聞きとりやすい。
反面、開放型ゆえか音圧はやや低く低域の量感がわかりにくい。
そして当然、外の音がよく聞こえる。
スタジオ作業ならともかく、自宅での作業となると
これが結構気になってしまい、やっぱり密閉型かなぁと
思っていた。
そんな時にちょっと用事で秋葉原に行き、
ついでにイヤホン&ヘッドホン専門店のeイヤホンに行ってきた。
今まで色々と聞き比べてきた印象では、
大体3,4万の辺りを境に全体のバランスと解像度が
よくなる感じがしていた。
やはりそんなもんだよねぇ…仕方がないけど
今のヘッドホンも悪いわけじゃないし
そうそう買い替えられるもんじゃ…
…ってこれはなかなかいいヘッドホンだ!
しっかり出ているけども塗り潰す感じではなく
輪郭の見える低音。
高音は少し下がり気味だがこもっているというわけではない。
バランスがよく取れていてなんというか、わかりやすい。
どれどれ、お値段は…と…
ATH-M50x 16,290円
…!?
安い!
いや、でもほら、隣に上位クラスっぽいヘッドホンの
ATH-M70xというやつが…
…なんだか50xの方が好みだ。
具体的には低音の出方が。
※個人の感想でありなんたからんたら
冷静になるために一度外に出た。
まあよく考えよう。
殆ど丸一日つけるヘッドホンだ。
買っちゃった。
このeイヤホンというお店、通販ではポイント還元システムなのだが、
店頭販売はその分最初から値引きされているようで、
後で通販よりも安く買えたというのが大きい。
そして数日使ってみてやはり買い替えは正解だった。
いいところ
・店で聞いた時の通り、この値段のクラスとは
思えない輪郭のしっかりした低音。
・フィット感がよい。ATH-AD1000xの時は
調整機構なしのウィングサポートだったので
耳にひっかかる感じで負担だったのだが、
こちらはヘッドバンド調整なのでその心配もなく、
イヤパッドも綺麗に耳の周りでフィットして
長時間運用でも問題なし。
・少し低音よりと言えるかもしれないが
耳につく所がないバランスが取れている音。
悪いところ
・音の解像度はATH-AD1000xの方がいい。
リバーブの消え際なんかはあっちの方がよい響き。
同じモニターヘッドホンということでCD-900STと比べると、
CD-900STがフワっとした付け心地でやや浮き気味な
フィット感なのに対してATH-M50xはピッタリして
やや側圧が強く感じる。人によっては長時間は
辛いかもしれないので要試着。
同じくフィット感に由来するところだけど、ATH-M50xの方が
低音がしっかりしていてわかりやすい。
900が好きな人はM50xはピンとこないかもしれない。
普通買う前にやることかもしれないが、
買った後に上に書いたようなヘッドホンのレビューを
見てみると、まあ千差万別なこと。
当たり前かもしれないけど、耳だって目と同じように
人それぞれ聴力も違えば聞こえやすい音も違うので、
自分で聞いて判断するのが一番後悔しない買い方!
たくさん試聴できる店があってよかったと思うnecobitであった。
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