ZOOM H2n用ウィンドジャマーを自作!

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ハンディレコーダーZOOM H2nを購入しました!
そして
ウインドジャマー…つまり、マイクにかぶせるモケモケの毛
風切り音を防止するためのオプションは自作!
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制作過程は後回しにして
まず何はともあれ結果をみてみましょう。

自作ウィンドジャマーの効果を検証


動画中の効果音はGumroadで購入できます
仔猫の鳴き声・音の出るおもちゃ kitten
ピアノでおじぎ End of LESSON

かなり効果ありますね。
ウィンドジャマー有りの方で風が入った時は
三脚ごと吹っ飛んで行きそうな程の強風が吹いた瞬間。

その時の波形がこちら


あからさまにウィンドジャマーありの方が
落ち着いた波形だけど、聞いての通り
若干高音が下がるのは否めません。

無風で移動しない時はジャマー無し、
それ以外は打率を取るか、音質を取るかという選択を
しながら使うべきですね。
実際ウグイスの録音の時も、
風切り音のおかげでボツになってしまったいい声も多数。
それが全て「使える」可能性があるならつける価値は十分ある。

自転車とかバイクとかでも(H2nでそんな録音しないかもしれませんが)
今度テストしてみようと思います。

では、効果のほどもわかったところで
のんびりと制作過程を振り返ります。
(→ この2ヶ月後にできた改良版はコチラ

ミシンでフェイクファーっぽい布を縫う

レコーダーのマイク部分を、上からすっぽり覆う。
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毛の流れを揃えたかったので
長方形2枚を、てっぺんと側面の3辺で縫い合わせることにしました。

せいぜい10センチ四方におさまるサイズの
ちいさなモノだから、手縫いでも充分なんですが。

やっぱりちくちくやってらんねー!!
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ミシンの登場です。
このフェイクファーっぽいモケモケ布地の売り場に
ファー生地は、レジロン糸・ニット用針で!
というポップが貼ってあったので
おとなしくそれに従って、糸と針も替えましたよ。右がニット用針(ミシン付属品)

では、ボビンに下糸を巻き巻き…
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ゆ る ふ わ っ
…いきなり挫けそうになりながら、糸掛けをもう一度やり直したらきちんと巻けました。

だいたい毎度、
針に上糸を自動で通してくれる機能を使うところでも
その直前の糸掛けがちゃんとできてないと、自動糸通しも効かないので
おそらくこれ同様に、
必要なとこに糸が掛かってなかったか、余計なとこに糸が掛かってたかのどっちか。

ま、ゆるふわボビンでも糸自体は使えるから
手縫いが必要な時にでも使おうっと。

さてこの布地、切り端からびっくりするほど毛が抜けていくので
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まずはほつれ止め縫いをぐるりと。
…なんか人形の髪の毛みたいだな。などと思っていたそこに、実は既に罠もあった(記事後半で判明します)

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口になる部分の端は、折り返して直線縫い。
アイロンしつけもしなかったけど、けっこうすいすいっと狭い幅を縫えた。わーい。

そしたら、2枚の表どうしを合わせて縫い合わせる。
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布地の方向によっては、えらい伸びやすくて慌てる!
もけもけ毛足の長さのせいで、布の本来の位置がわかりにくい!

やりにくさはあったけど
適した針と糸のおかげさまで、わりと思い通りに進む。
縫ってる間にどう手を添えるとズレにくいかとかも、なんとなく分かってきた〜

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縫うところは完了!裏にはみ出して余計な毛を切り取りました。

ひっくり返して、装着させてみましょう!
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…………。どうしても聖飢魔Ⅱという単語が浮かんでしまうのは何故だろう………。
毛が茶色いからかな。

そういえば何で茶色なのかというと、
適した毛の長さのがこれしか無かったから。

糸代・布代あわせて400円てとこで
まだあと5コ以上作れる余りっぷり。んんんー安い!

フィールドレコーディングには
予備のウインドジャマーがいくつあってもいいし、
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ひっくり返して初めてわかった
毛の表面を、布地の内側に倒して縫わないと、毛先が縫い込まれる
常識でしょう、しかし盲点だった…。
考えればすぐ思い当たることなんだけど、知らないと考えにも及ばないからこれがまた…。

残念な分け目のないウインドジャマーも、改めて作りたいと思います。

カメラ:Apple iPad(第3世代)
使用アプリ:
Aperture App
カテゴリ: 写真
価格: ¥6,900


使用ミシン:JUKI Exceed Dressmake HZL-F400JP

作成者: necobit(ねこびっと)

音楽と電子工作でMIDI寄りものづくりをするユニット。MIDI制御基板の開発・販売、製品作例として自動演奏化楽器の展示・音とメカのパフォーマンスを行なっています。

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