距離感が復活。
こちらは10年以上前に使っていたオーディオテクニカの
ATH-W100というヘッドホン。
コードの皮膜は破け、そもそも上のつるが折れている。
なぜこのボロくて古いヘッドホンが押し入れの
奥深くから発掘されたかと言いますと。
後継機、ATH-W1000を修復に出して戻ってくるまでの
ピンチヒッターとして働いてもらってた。
ヘッドホンのユニットは劣化しない、という説も
あるらしいですが、間違いなく変化はする。
このヘッドホンを買って、6年が経過する間に、
音の輪郭がかなりぼやけて、全部の音が前に出てた様な音に
徐々に変わって行ったのでした。
劣化を決定的に感じたのは電子ピアノに繋いだとき。
少し大きめの音にすると「ビリビリビリッ!」と割れるではないか。
付属品だったしょぼいヘッドホンの方がまだましなレベル。
オーディオテクニカに修復作業をお願いするか、
それとも以前これなら使えるかなーと判断した
DENON AH-D2000にするか迷ったが、
音はATH-W1000の方が好みなので、
まずはオーディオテクニカに修復の見積もり依頼をしてみる事に。
見積もり結果は2万弱。
2万を超えて来たらDENONを検討しようと思っていた
こちらの考えを見透かしたかの様な見事な見積もりが来た。
で、修復作業をお願いしてかえって来たヘッドホン(右)を使うと…
何と言う事でしょう!
修復前は皆がごちゃっと前に出て来ていたように感じていた音に
奥行きが出て、楽器一つ一つの輪郭までハッキリと聞こえるように…!
トータルコンプをかけすぎたミックスとそうでないミックス位の変化が。
イヤパッドとヘッドパッドも交換したので若干下がり気味だった
付け心地も復活。眼鏡とパッドによる耳たぶの圧迫も軽減。
新品コンディションはさすがに思い出せないけど、
完全復活!と言っていい程の状態に。
これでヘッドホン歴は、
ATH-W100→CD3000→ATH-W1000→ATH-W1000→ATH-W1000(Repair)
ヘッドホンは特に耳の形とか特性の相性がよく出るので、
大きな電気屋で試聴して決めるのがオススメ。
リファレンスのCDはジャズとかが多いけど、
「気に入ったら高い奴でも買うんで」と言えば、
大抵はCDをかえさせてくれるので、いつも自分が聞いている
曲のCDとかを持っていって聞き比べすれば
家に帰ってから大失敗というのも防げるので、是非。
しかし、インイヤーイヤホンの試聴品は耳垢すごいよね…。
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