久しぶりの見学者としてのイベント参加です。「うなぎいも×明和電機 うなぎいものサックスを作ろう」ワークショップ・会場に展示された作品の中から気になったものを、ねこびっと独自視点でレビューします。
サウンドデザインフェスティバルとは
コロナ禍によりこれまで の生活が見直されるなかで、「音と創るコミュニケーションのカタチ」のテーマの下、誰もが音創りを楽しめる場の創出、リアルとリモートの共存、距離や空間を越えた創造的な音との出会い、創造的人材の発掘・育成・交流につながることを目指して、様々な角度から音の可能性を感じることができます。
サウンドデザインフェスティバルin浜松2021公式サイトより
ひと目で会場全体が把握できるコンパクトな展示形態ながら、個々の内容が濃くじっくりと仕組みを理解しながら体験できるイベントでした。
自分の動作・操作で発生する音を楽しむ作品には、やはり説明の必要もなく子どもたちの心をガッチリ掴んでおり、無心に遊び続ける姿が印象に残っています。
作らないワークショップのなるほど効果
明和電機 土佐正道会長の手作り楽器ワークショップは、参加者の作業がほとんど無いことで有名です。
ほとんどどころか今回は、最初に緑色の板と拭き口パイプのついた板をはめ合わせた以外、他は何も作業しませんでした!!!
ツッコミどころでしかないと思っていた「無作業WS」…しかし実際参加してみるとコレが実に功を奏してるじゃないか。と感じました。
(以下 necobit 独自の憶測です。土佐会長がどのような意図でワークショップを行なっているかは全く知りません。)
失敗した後に正解をもらっても腑に落ちない
楽器というものは大抵、振動で鳴ります。うなぎいもサックスも然り、吹き口から送り込まれた空気が100均指サックの膜を振動させることで音が出ます。
ワークショップの初めに配られるのはこんな状態。
指の穴まで開いてるこの姿に、もうできてるじゃん!!!と言いたくなります。が…よくご覧あれ、管楽器の肝心な部分「空気が通る道筋」は中身丸見えになっています。
肝心なだけに、空気の通り道が途中で歪んでいたり(内側のバリなどで)荒れていたりすると、鳴ったり鳴らなかったり個体差が激しくなってしまいます。
ワークショップというのは何をするべきか考えてみると…
「あなたの作業では音が鳴った」「そちらの人の作業では音が出なかった」という比較をする目的ではないんですよね。
今回の場合は肝心なところの作業…100均指サックを適切な長さでカットし本体に取り付け、ちょうどいい振動が起こるように微調整する。これを一人ずつ目の前で説明を受けながら、参加者は作業の観察をします。もちろんその場で質問もOK。
つまり、作ってもらうので必ず成功するうえに、仕組みの正しいイメージが頭にきちんと残る。なんのためにここに穴があるのか、隙間を開けることで何が起こるのか、などなど肝心なところは一つも自分で作ってないのに、理解の手応えはしっかり。
作業で失敗してしまうと、仕組みもイメージも何もつながらずに終わってしまうので、後で完成品だけが出てきてもイマイチ納得感が起きないよなーーー…と思った次第です。
なるほどワークショップのやり方としてとても秀逸なのではないでしょうか。
仕組みを理解していると自分で直すこともできる
ワークショップ翌日、カバンからうなぎいもサックスを取り出したら見事に音が鳴りませんでした。えええええええええ!!!!!!???
しかし、どこがどうなって鳴るのか思い出せば…
忘れないうちにメモ📝うなぎいもサックスが🙀鳴らなくなった・音痴な時🍠
— necobit(ねこびっと) (@necobitter) December 13, 2021
1️⃣うなも頭・輪っかの指サックを外す
2️⃣膜の指サックの張りを直す
3️⃣輪っかの指サックを2周かけて留め、横穴を塞がないようめくる
4️⃣お取り替え時のどれくらい切ればいいんだっけ目安写真
#サウンドデザインフェスティバル pic.twitter.com/Rc6OOS0Pjl
このとおり、振動面のたるみを直すだけで復活しました。
音色はこんな感じ
見てきた展示作品まとめ
ツイートの動画は、展示を実際に触りながら仕組みがどうなっているのか独り言でベラベラ喋っています。ぜひ再生しながらお楽しみください。
会場での出来事
おまけ:ねこびっと式シンカンセンスゴイカタイアイスの溶かし方
がんばれ熱伝導 pic.twitter.com/5mM8Xaj0ll
— カワヅ (@necobut) December 12, 2021
シンカンセンスゴイカタイアイス の中蓋はアルミ製です。ホットドリンクを一緒に買えば、アルミ蓋の上に乗せると(落下しないよう手で支えてください)、みるみる熱伝導でアルミ蓋が熱くなっていきます。理科の実験感覚で楽しい。しかも早く溶かすことができますよ〜。
おまけ:猫の留守番は8時間が限度
ぽちこさんは、生後半年できょうだいと共に保護され共にうちに来た猫です。先住猫のオニイサンも居たので総勢3匹だったのですが、相次いでのお別れ…生まれて11年目にしてひとりっ子。
ひとりになった途端に、3匹だった時2匹になった時とも違うガラリと変化した普段の反応・行動には驚いたものです。
13時半に浜松着ー16時に浜松脱、残像のような2時間半滞在にしといて良かったなと帰宅後つくづく思いました。
とはいえ…
まとめ
Makeからぎゅっと絞って興味の強い分野にフォーカスしたイベントだけにギュンと引き込まれ、みっちり喋って体験してと
サウンドデザインフェスティバルすみからすみまで堪能しました!!!
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