本日の効果音『ぴぎゃー!(鳴き声)』

「鳴き声」の「擬音」を作りたい。

鳥なら「チュンチュン」「チチチ」「ホーホケキョ」「くるっくー」
犬なら「ワンワン」「バウバウ」「キャンキャン」
等等、実在する動物は作る音の目標がはっきりしているのでわかりやすい。

では、怪物やモンスターの叫び声というのはどんなものだろうか。
記憶に残っている一番「それっぽいなー」と思う音は、
ゲーム「クロノトリガー」のボスの鳴き声。
「ぴぎゃー」とかそんな感じの鳴き声だったと思う。

コピーじゃ能がないので、元をちゃんと調べずに
そのイメージを音にしてみよう。

まず、音の原型になるのはギターのピックスクラッチ
(の、サンプル)にする。
ピックの擦れる音がワイルド極まりない。

(4秒)

で、この状態だと誰がどう聞いてもギターのピックスクラッチ。
「ぎょーん」とかそんな感じ?

こいつをどう加工して行きますかね。
まず、フィルターを使用して極端に音色を変化させる。
その後、EQでだしたりひっこめたり。

最後にディレイをつけてもうわけわからんという感じに倍音祭りにする。

出来上がったのがこちら。


→ この上に動画が表示されていない場合はYouTubeで視聴できます。
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効果音『怪物・モンスターの鳴き声』Sound Effect -Monster-

フィルターの効きが我ながら気持ち悪いんだぜ…。
「ぎょるぎょるぎょるぎょる」って。

20101202pigya_cpt.jpg

PowercoreのFiltroidを使用してぴぎゃーとさせる。
フィルター自体が二つある上に、直列でかけるか、並列でかけるかも
選べるので、音作りはかなり幅広い。
LFO関係もちょっとした設定で全く違った音になる。
パラメーターもそれぞれ大きく影響し合うので、
なるべく明確なイメージを持つ事が大切。
闇雲にいじってもただ変な音になるだけ。
 
アタックの「ぴ」の部分だけカットオフを高い所にして、
後は「ぎゃー」にあわせてカットオフ周波数を下げて行く。

擬音系でもともとが存在しない音の場合、
どうとでも出来る反面、聞いた人に
「ほほー、そう来たか」って思わせるのも難しいね。
そしてそこが面白くもある。
 
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作成者: necobit(ねこびっと)

音楽と電子工作でMIDI寄りものづくりをするユニット。MIDI制御基板の開発・販売、製品作例として自動演奏化楽器の展示・音とメカのパフォーマンスを行なっています。

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怪物・怪獣の雄叫び(効果音) | necobit.com(ねこびっと) へ返信する コメントをキャンセル

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