ファミコン音源の基本
ノイズ 1
疑似三角波 1
方形波or矩形波 2
ファミコンサウンドの基本はこの4つの音でできている。
バスドラだけ録音した音を使っていたり(ADPCM)
ファミコンカートリッジで音源を拡張したり、
ディスクシステムはもう1音多かったりするけど、
基本は音程楽器3音+ノイズ1音。
果たしてこの音数と音色数でドラムンベースができるかどうか試してみた。
(27秒)
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個人的にはドラムンベースに聞こえるけど、いかが?
ドラムンベースというだけあって、重要になるのは低音。
低音でも一番重要なのはバスドラ。
というわけで、今回は音程を出せる3パートのうち、
2パートをバスドラに使用するという思い切った手法を使ってみた。
「バスドラになんで音程?」と思う人も多いと思うけど、
実はこの手のバスドラってサイン波の音程を 高→低 と変化させて
実際に作られている事が多いのでした。
「どぅーんどぅーん」という長めの音が一つ、
「どどっどどどっど」という短めの音が一つ。
この二つがしっかりしてないとただがちゃがちゃしてるだけに聞こえちゃうので、
奮発して音数を割きましたとも。
で、音程の使えるパート3つのうち2つをリズム使ってしまうと、残り1音。
これで音楽全てを表現しなくてはならない。
(画像はクリックで拡大)
ひとまずシーケンスを組んでみる。
1音でコード(和音)を感じさせるとなるとこうなる事が当然多い。
で、これをよーく見てみると、一つ一つの音間に隙間があるのがわかる。
シーケンス自体は16分音符のリズムだけど、実際なっている音はその半分の長さ。
この隙間に音をつっこんでみよう。
180tick(付点16分音符)後ろにずらしたパートを別に作って、
音量を半分位に下げる。いわゆるディレイパートというやつですな。
で、二つのパートを重ねると、なんということでしょう!
まるでパズルの様に、1和音で一つのシーケンスに奥行きができるのです。
ちなみにこれが16分音符のディレイだと音が重なるので2和音になるし、
32分音符だと本体とディレイの音の感覚が短すぎて効果が少ないし、
このあたりの調整も重要。
そんなわけで、結構厳し目の制限はあるものの、工夫次第で作れるんじゃないでしょうか。
ファミコン時代の制限にあえてあわせて作る事に
どれだけの意味があるのかという人もいるかもしれないけど、
こういう中身を紐解くというのも結構面白い、と思う。
ちょっと違うかもしれないけど、クラシックギターとかは、
手の構造的に押さえられるフレットなんかの制限が
端から見ると結構きつそうに見えるけど、その制限の中で
まるでそれを感じさせない音楽を奏でているので、
にたようなもんじゃないでしょうか。