Kensington Expert Mouse Proを修理した。

necobit愛用の入力デバイス、Kensington(ケンジントン)の
「Expert Mouse」と「Expert Mouse Pro」。(二人とも使っているので、二つ)

Expert Mouse Proはかれこれ購入から8年ほどたつのだが、
購入当時からなんかおかしかったのが、
左下のボタン(マウスでいう左クリック)のドラッグが時たま
ドラッグ途中で外れてしまうことがあったのだ。

外れてしまうと非常に腹が立つのだが、時たまだったので
「まーそーいうもんかな」と考えていたのだが、
3,4日前から徐々にドラッグの失敗が増えてきて、
もはやドラッグがまともにできなくなってしまった。

苦し紛れに左手で操作してみたり、
右側のボタンを左クリックに設定して小指クリックしてみたり。
当然、無理。

もーなんというか仕事は滞るし腹はたつしでどうにもならないので、
新しいのを購入、する前に、修理にチャレンジしてみた。

20081022tb01.jpg
こちらが今回の患者。
矢印のボタンがドラッグ不良。
 
 
20081022tb02.jpg
ひっくり返して、4箇所のネジを外す。右下の矢印の場所間違えた。
 
 
20081022tb03.jpg
外したら現れる基盤の矢印の4箇所のネジをまた外す。
 
 
20081022tb04.jpg
つながっているケーブルを引っ張り過ぎないように気をつけつつ、
ひっくり返すと、スイッチが見える。
矢印のスイッチが不良のスイッチ。
スイッチのユニットは、オムロンのD2F-01というスイッチだった。
 
 
丁度近くに行く用事があったので、
秋葉原の小林電機商会に行って、初の電子部品を購入。
イメージ的に無愛想かと思ったがそんなことも無く、普通に買えた。
 
 
20081022tb08.jpg
買ってきたスイッチ。予備用含め、4個買った。
ひとつ105円だったかな。
 
 
20081022tb04.jpg
んで、これをひっくり返すと、

20081022tb05.jpg
ここにつながってるみたいなので、ここのハンダを
グリグリ半田ごてで溶かして、ウラからチョコチョコ
スイッチを引っ張ると、ちょっとぐらぐらしてきたので、
にょっきり出ているところをニッパーでちょん切り、
さらにこてでハンダを溶かしつつ引っ張るとスポっと取れた。
 
 
20081022tb07.jpg
取れたスイッチ。
当たり前だが、外見から不良はまったくわからない。
 
 
で、もとあったところに新しいスイッチをさして、ハンダ付けを
すれば終わりなのだが、ハンダ付けなんか全然慣れていないので、
プリント基板をだめにしないように恐る恐るつけていく。
 
 
20081022tb06.jpg
明らかに不恰好ではあるが、どうやらついた模様。


同じく秋葉原で買った、ハンダ吸い取り機も活躍した。(楽天市場へリンク)
失敗して基板上に残ってしまったハンダをこてで溶かしつつ、
これでシュっと吸い取るのだ。ダイソーでもあるとかなんとか。

そして、元に戻す前にこの状態でパソコンにつないで
スイッチを直接押して動作チェックした。
問題なさげなので、パソコンから外してすべて元に
戻して製品状態で動作チェック。
 
 
 
クリック、オッケー!
 
 
 
ドラッグオッケー!

うおー!直った!直ったぞー!
8年悩まされ続けたドラッグ不良がわずか30分の修理で
直ってしまった!

何でメーカーにも何も言わなかったかというと、
最初は本当にたまにしかおかしくなくて、症状の再現性が
かなり低かったので、問い合わせはしたものの、明らかな故障だとは
断言できず、そのままにしてしまったのだ。

ともあれ、これからのドラッグ生活が楽しみでしょうがない。

これだけ読むとかなり危ない記事だなあ。と思った。

作成者: necobit(ねこびっと)

音楽と電子工作でMIDI寄りものづくりをするユニット。MIDI制御基板の開発・販売、製品作例として自動演奏化楽器の展示・音とメカのパフォーマンスを行なっています。

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