機材レビュー -ALESIS Q49-

このバグはマズい。

ずいぶん前に打ち込み用のマスターキーボードを
RolandのPC-200からALESIS Q49に買い替えた。

PC-200は丈夫で悪くなかったんだけど、
入力できるノートがC0-C6までという制限から
超低域と超高域をキースイッチに使う最近の
ソフトシンセの操作が厳しい。
後個人的な好みとしてモジュレーションとピッチベンドは
X-Yバーではなくホイールがよかった。

ALESISのQ49はその2点をクリアしている上に、最安の価格帯。
ALESIS MIDIコントローラ(49鍵) Q49(Amazon)
この価格帯の鍵盤が壊れないかどうかは賭けだけど、
今の所は問題無し。

鍵盤のタッチについてはもともと期待等してないけど、
まあ普通のバネタイプの鍵盤。
吐き出すベロシティは調整してもやや大きめなのに加えて、
弱すぎるタッチだと割と早い段階でノートが出力されなくなるので
小さいベロシティを入力するのは割と苦手。

まあでもその辺りは慣れでどうとでもなるので
大した問題じゃない。大した問題は別にある。

ピッチベンドとモジュレーションホイール、
一つだけ付いているスライダー、
上の3つ全てが、動かすと全く同じタイミングに
違う数値のデータが重複して入力されてしまう。
これは通常シリアルで(一つずつ順番に)でデータが送信される
MIDI規格ではありえない挙動なので、
USBドライバが腐ってやがるんでございますね。

これによる弊害は、全く同時にデータが送られる事により、
ピッチベンドホイールを離してもピッチが0に戻らなかったり、
スライダーを目一杯上げてもデータが一杯まで上がらなかったり、
重複データを削除するRemove Duplicateを実行すると
変な数値だけ残されて目的の数値が消えたりと、
ぶっちゃけこれじゃ使えないよ。というレベル。

解決策も一応発見していて、
USBではなくMIDIケーブルで接続すれば
上記の問題は起こらない。
ただし、USB端子に電源を供給するコンセント-USB変換アダプタか、
9VのACアダプターが必要。

代理店に改善要望を出そうかとも思ったんだけど、
代理店の製品ページを見てもメーカーの製品ページを見ても
どうも売り出そうという気合いは無い様なので特に何も言わず、
MIDIケーブル経由で使おう。
Amazonのレビューでは
上記問題に触れている人がいないので、
その他環境との相性という可能性も捨てきれないけど、
とりあえずウチではそんな状況。

USBで使う事だけあきらめれば
値段の割にそれほど安っぽくないデザインなので悪くない。
この価格帯だと故障が怖いので、壊れたら追記します。

昔壊れたキーボード達はコチラ→

作成者: necobit(ねこびっと)

音楽と電子工作でMIDI寄りものづくりをするユニット。MIDI制御基板の開発・販売、製品作例として自動演奏化楽器の展示・音とメカのパフォーマンスを行なっています。

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