VTZ250メンテナンス記録 ~ブレーキキャリパーオーバーホール~

前回メンテした時に気がついた、
ブレーキのわずかな引きずり。

今日はブレーキキャリパーからピストンを抜いて、滑らかに動くように少しやすってあげよう。
 
 

 
サクっとキャリパーからブレーキパッドを外す。
※キャリパーというのは中央のNISSINと書いてあるやつのこと。
これにブレーキパッドをつけて、パッドをディスクに押しつけてブレーキをかける、という仕組み。
 
 

 
外した内側はこんな感じ。相変わらず片方のピストンは動きが悪い。
 
 

 
ブレーキレバーをニギニギしてピストンを押し出す。
なるべく左右同じずつピストンを出していかないと、片方だけが先に取れた時に
残った方のピストンを抜くのにえらく苦労することになるので、上の画像を参考に。
 
 


 
はい取れた。なんだ綺麗じゃないか。キャリパー側は全く引っ掛かりがなさそうなので、
ピストンだけ滑らかにやすってあげることにする。
本来ブレーキキャリパーのオーバーホールというと、キャリパー内側にある
シールも交換するんだろうけど、今回はオイル漏れはしていないのでここは見送る。
 
 

1000番のペーパーでごしごし。
 
 

 

磨き終わり。うーん、何か黒い点が残ってるけど、触った感じ凸凹は感じないのでこんなもんで。
磨きすぎてオイル漏れしてきてもやだしね。
 
 

 
ピストンの周りににシリコングリスを塗って組み付け。
リチウムグリスとかを使っちゃうと、シールの部分にダメージがあるので、
高いけどシリコングリスをちゃんと使ったほうが安心。
 
 

 
もう片方も装着。
 
 

 
後はひたすら
レバー握る→エア抜きのボルト緩める→締める→レバー戻す
を繰り返してエアを抜く。

今回はピストンを抜いたので、エアが抜けるまで30分ぐらいずーーーーっとこの作業を続けた。
ブレーキにタッチが出てくるまでは(25分ぐらいかかった)ブレーキレバーを握っても
全く抵抗がないので、正直すんごく不安になった。

これがあるとレバーを握って離すだけでよくなるっぽいので、すんごく楽になるな。
次の作業の時にはこれを買おうと思った。
ていうか作業前にこんな値段で買えることを知っていたら買ってたよ。

エア抜きを始めてからブレーキオイルがないことに気がついて
あわててサンバーで買いに行ったのは秘密。
  
 
ブレーキタッチがしっかりしたら、キャリパーを本締めして、ブレーキオイルを規定量まで足して終了。
オイルがどこかに垂れてそれがタイヤやブレーキディスクについてると
いきなりずっこけたり止まれなくて突っ込んだりするので、各部パーツクリーナーで
しっかり油分を取ってあげる。
 
というわけで試走してきた感じではとりあえず問題なし。
ピストンの出方が変わったので、多分ブレーキパッドのアタリが出る(なじむ)まで
少しかかるだろうから、しばらくは慎重に乗ることにしよう。
 
 
 
オマケ
 

ブレーキオイルのリザーブタンクの中。何か変な膜状のゴミが。水分かな?
一回ギリギリまでオイルを抜いて、ウェスでちまちま拭き取った。

作成者: necobit(ねこびっと)

音楽と電子工作でMIDI寄りものづくりをするユニット。MIDI制御基板の開発・販売、製品作例として自動演奏化楽器の展示・音とメカのパフォーマンスを行なっています。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください